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日ブラジル間の特許審査ハイウェイ (PPH)試行プログラムが第2フェーズへ
January 24, 2019

(ブラジル特許庁がサイト上で2019年1月16日に公表)

ブラジル特許庁と日本国特許庁の代表者が2019年1月16日、両庁間のPPH試行プログラムの第2フェーズの開始を確認した。試行期間は2019年4月より2年間、または両庁それぞれが200件の申請を受け付けるまでとなる。また、INPIが受け付けるPPH申請は、一出願人あたり1ヶ月に1件に制限される。

ブラジル特許庁によれば、同庁は、エネルギー、機械、AV(オーディオ・ビジュアル)技術、電気通信、デジタル通信、コンピューター技術、半導体等の従前の分野に加え、材料、冶金、農芸化学、高分子化学、微生物、酵素などの新たな技術分野をPPH申請の対象とする。

「日ブラジル間のPPH試行プログラムの技術指針」(ポルトガル語版)で、第2フェーズより新たにPPHの対象となる技術分野の国際特許分類(IPC)コードが公表されている。

新たに対象となる技術分野、及び現在対象となっている技術分野の一覧

第2フェーズでPPH申請の対象となる技術分野及び要件は、ブラジル特許庁が発布する決議上で公表される。

ブラジル特許庁は2013年以降、大量の審査滞貨(バックログ)の解消のための取り組みを行っており、その一環として、世界各国の特許庁との間のPPH試行プログラムを実施している。現在、ブラジル特許庁が諸外国との間で実施しているPPH試行プログラムは以下の通り。

ブラジル特許庁が現在実施しているPPH試行プログラムの一覧

ブラジル特許庁が実施するPPH試行プログラムの現在までの成果は、以下の通り。

このほか、ブラジル特許庁は、所定の要件を満たす出願に適用される優先審査プログラムを実施している。主なプログラムは以下の通り。

ブラジル特許庁が現在実施している優先審査プログラム

本件に関する詳細については、当事務所にお問い合わせください。

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